
「この契約は是が否でも取りたい」「是が否でも出席します」――そんなふうに〈否〉という字を使っていませんか?実は、これは誤用です。正しくは「是が非でも」。
「是が非でも」とは、どんな手段を使ってでも必ず成し遂げるという強い決意を表す慣用句です。
本記事では、正しい意味・使い方、語源、そしてなぜ「否」になってしまうのかの背景まで丁寧に解説します。
【意味】「是が非でも」の正しい理解と実践例
「是が非でも」は、目的を達成するためにはどんな手段を使ってでも成し遂げるという強い意志を示す表現です。軽い希望ではなく、決意がこもった場面で用いられます。
- 「是が非でも合格したい」= どれだけ準備してでも成功させる意志
- 「是が非でもこの案件を頂く」= どんな交渉でも負けない覚悟
- 「是が非でもやり遂げる」= 最後まであきらめない強さ
具体的な使用例

- 是が非でも入りたい企業がある。面接で最高のパフォーマンスを発揮する!
- 是が非でも合格したい。だから、今は遊ぶことを我慢して勉強に集中している。
- マラソンでサブスリーを達成することが、是が非でも達成したい目標だ。
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【語源】「是が非でも」の由来と背景

「是が非でも」は、古くから使われてきた言い回しで、もとになっているのは漢字の意味そのものです。
「是」は「正しい・よいこと」、「非」は「誤り・よくないこと」を表します。
この二つを組み合わせた「是非(ぜひ)」という言葉には、「正しいか間違いかを問う」という意味があり、そこから「是が非でも」は「正しいかどうかにかかわらず、どうしても」という強い決意を示す表現へと発展しました。
つまり、善悪や結果を問わず、何としてでもやり遂げようとする意思を表す言葉なのです。
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【誤用が生じる理由】なぜ「是が否でも」と書いてしまうのか?

誤用「是が否でも」が広まる理由には、以下の点が挙げられます。
- 一つに、同音である「非」と「否」の混同。
- 「否」も否定の意味を持つため、文意として大きな違和感がなく使えてしまう。
- また、日常会話ではあまり意識せずに使うことが多いため、誤った形が定着しやすいという側面もあります。
書き言葉や正式な文書では、必ず「是が非でも」と記すのが正解です。
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【まとめ】「是が非でも」を正しく使い、誤用を避けよう
「是が非でも」は、「どんな手段を使ってでも、必ず成し遂げる」という強い決意を表す言葉です。
一方、「是が否でも」は誤用であり、書き言葉やフォーマルな文章では使わないように注意しましょう。
目標に向かって努力する気持ちを表現するとき、正しい日本語を選ぶことが信頼や印象を大きく左右します。「是が非でも」を正しく使って、言葉に力を込めましょう。
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