楚漢戦争(項羽と劉邦)に関わる四字熟語などの意味・使い方、語源・由来などをわかりやすく紹介します。
楚漢戦争は、中国の秦王朝滅亡後、紀元前206年から紀元前202年まで、西楚の覇王項羽と漢王劉邦の間で展開された戦争です。
楚(西楚・覇王項羽)陣営
| 関連人物 | 四字熟語 | 概要 |
|---|---|---|
| 項羽 | 破釜沈舟 | 自ら釜を壊し舟を沈めて退路を断ち、決死の戦いに挑む |
| 項羽 | 捲土重来 | 項羽の再起を描いた故事 |
| 項羽 | 四面楚歌 | 四方を敵に囲まれた絶望的状況 |
| 項羽 | 抜山蓋世 | 覇王・項羽の比類なき武勇と気迫 |
| 項羽 | 悲歌慷慨 | 四面楚歌で歌う覇王の慟哭 |
| 項羽 | 羊很狼貪 | 項羽の政治的暴虐と貪欲さ |
| 項羽 | 衣繡夜行 | 知られぬ栄光は虚しい |
| 項羽・劉邦 | 乾坤一擲 | 地をかけた一世一代の大勝負 |
| 項羽・劉邦 | 一敗塗地 | 血や内臓が大地を覆うような凄惨な敗戦 |
| 項羽・劉邦 | 大逆無道 | 劉邦が示した項羽の十の大罪 |
| 項羽・樊噲・張良 | 怒髪上指 | 鴻門之会での剣舞に怒った樊噲の行動 |
| 項羽・劉邦・張良・樊噲 | 鴻門之会 | 政略と陰謀が渦巻く緊張の宴 |
| 范増・劉邦 | 鴻門玉斗 | 緊張の宴・鴻門之会で劉邦が范増に贈った玉斗 |
| 季布 | 一諾千金 | 季布の信義 |
漢(劉邦)陣営
| 関連人物 | 四字熟語 | 概要 |
|---|---|---|
| 劉邦・項羽 | 乾坤一擲 | 地をかけた一世一代の大勝負 |
| 劉邦・項羽 | 一敗塗地 | 血や内臓が大地を覆うような凄惨な敗戦 |
| 劉邦・項羽 | 大逆無道 | 劉邦が示した項羽の十の大罪 |
| 酈食其・劉邦 | 高陽酒徒 | 劉邦の不遜な態度に酈食其が憤慨した逸話 |
| 劉邦・張良・樊噲・項羽 | 鴻門之会 | 政略と陰謀が渦巻く緊張の宴 |
| 劉邦・范増 | 鴻門玉斗 | 緊張の宴・鴻門之会で劉邦が范増に贈った玉斗 |
| 劉邦 | 約法三章 | 劉邦が民心を得るために示した簡潔な三つの法令 |
| 蕭何・劉邦 | 発縦指示 | 指示するものあって戦は勝つ |
| 張良 | 刀鋸鼎鑊 | 鼎に煮られようとも義を貫く |
| 張良 | 蓋世之才 | 張良の才能を「世を覆うほどのもの」と称えた表現 |
| 張良・劉邦 | 天府之国 | 誰もが左遷と見た地を、張良だけが“国の倉”と見た |
| 張良・劉邦 | 沙中偶語 | 密談は静寂の中に炎を孕む |
| 樊噲・張良・項羽 | 怒髪上指 | 鴻門之会での剣舞に怒った樊噲の行動 |
| 韓信 | 背水之陣 | 退路を断って兵士を奮い立たせた逸話 |
| 韓信 | 愚者一得 | 一瞬の光、愚者の中に宿る価値 |
| 韓信 | 雲合霧集 | 一声で人が集う、戦略が人を動かす |
| 韓信 | 国士無双 | 蕭何が見抜いた唯一無二の才 |
| 韓信 | 韓信匍匐 | 辱めに堪えた知略の将・韓信の決断 |
| 韓信 | 狡兎良狗 | 功成りて用済みとされた韓信の悲哀 |
| 韓信 | 高材疾足 | 才能と実行力を兼ね備えた韓信の器量を表した語 |
| 韓信 | 中原逐鹿 | 韓信が覇権を争う中原の戦いで活躍した様子を比喩 |
| 韓信 | 敗軍之将 | 敗れた将に戦を語る資格はない |
| 韓信 | 嚢沙之計 | 韓信が戦略。土嚢を使った奇計から生まれた語 |
| 韓信 | 解衣推食 | 衣を解き食を推す。将を迎える礼の原点 |
| 韓信 | 一飯千金 | 恩は忘れず、義に報いる |
| 韓信 | 靡衣婾食 | 贅沢に耽り自滅の道を辿る |
| 韓信・張良 | 躡足附耳 | 忠言は静けさの中に響く |
| 彭越・魏豹 | 雲蒸竜変 | 雲を巻き竜と化す。彭越・魏豹が時流に乗って台頭 |