
「読書をすすめる」「良書をすすめる」「委員長候補にすすめる」──この「すすめる」は、「勧める」と「薦める」のどちらを使えばよいのでしょうか。
📌 結論
- 勧める: 相手にある行動をするよう促すこと
- 薦める: 人や物を推薦・推挙すること
| 言葉 | 意味 | 使う場面 |
|---|---|---|
| 勧める | 相手に行動を促す | 読書・受診・運動・挑戦など |
| 薦める | 人や物を推薦する | 候補者・書籍・商品・映画など |
この記事では、「勧める」と「薦める」の違いを、具体例とともにわかりやすく解説します。
「勧める」とは?意味と使い方
「勧める」とは、相手にある行動をするよう促すことを意味します。
「勧」には「励ます」「勧誘する」という意味があります。そのため、何かを始めたり、実行したりするよう相手に働きかける場面で使われます。

「勧める」の使い方例
- 医師から精密検査を勧められた。
- 健康のために毎日の散歩を勧められた。
- 先生が読書を勧めてくれた。
- 友人に資格取得を勧められた。
- 上司から海外勤務への挑戦を勧められた。
「薦める」とは?意味と使い方
「薦める」とは、人や物を推薦・推挙することを意味します。
「薦」には「推薦する」「推挙する」という意味があります。そのため、人物を役職や仕事の候補として推薦したり、本や商品などを「よいもの」として紹介したりする場面で使われます。

「薦める」の使い方例
- 部長候補として田中さんを薦めた。
- 委員長に適任だとして彼を薦めた。
- 恩師が私を就職先へ薦めてくださった。
- 後任には経験豊富な人物を薦めたい。
- 初心者にはこの辞典を薦めたい。
「勧める」と「薦める」の使い分け
「勧める」と「薦める」は、相手に行動を促すのか、人を推薦するのかで使い分けます。
| 表現 | 正しい表記 | 理由 |
|---|---|---|
| 病院へ行くようすすめる | 勧める | 行動を促しているため |
| 運動をすすめる | 勧める | 実行を促すため |
| 留学をすすめる | 勧める | 挑戦するよう促すため |
| 部長候補としてすすめる | 薦める | 人を推薦しているため |
| 委員長にすすめる | 薦める | 候補として推挙しているため |
| 後任としてすすめる | 薦める | 人を推薦する意味のため |
本や読書をすすめる場合はどちら?
「勧める」と「薦める」は、相手に行動を促すのか、それとも人や物を推薦するのかによって使い分けます。
例えば、「本」に関係する表現でも、「読書を勧める」と「良書を薦める」では漢字が異なります。
- 読書を勧める: 本を読むという行動をするよう促す
- 良書を薦める: 読むのにふさわしい本として推薦する
「この小説を読んでみて」と行動を促す意味を強く表すなら「勧める」、「この小説がよい」と特定の本を推薦する意味なら「薦める」です。
同じように、「立候補を勧める」は立候補するよう促すこと、「候補者として薦める」はふさわしい人物として推薦することを表します。
迷ったらこう覚える
- 勧める: 相手に行動を促す
- 薦める: 人を推薦・推挙する
「病院へ行くよう勧める」「読書を勧める」のように、相手に何かをするよう促す場合は「勧める」を使います。一方、「部長候補に薦める」「後任として薦める」のように、人を推薦・推挙する場合は「薦める」です。
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