
「プロジェクトを平行して進める」「プロジェクトを並行して進める」──どちらもよく見かける表現ですが、本来は意味が異なります。
💡結論
- 「平行」は位置関係や方向性を表す
- 「並行」は複数の物事を同時に進めること
とはいえ、実際には混同されることも多く、ビジネス文書や報告書で迷う人も少なくありません。この記事では、「平行」と「並行」の違いを、例文を交えながらわかりやすく解説します。
| 語句 | 意味 | よく使う場面 |
|---|---|---|
| 平行 | 線や面などが同じ方向に進み交わらないこと | 平行線・平行な道路 |
| 並行 | 複数の物事を同時に進めること | 業務を並行して進める |
「平行」の意味と使用例
「平行」という言葉は、もともと幾何学の用語で、二つ以上の直線がどれだけ延長しても交わらない関係を指します。そのため、「平行」は本来、位置関係や方向性を表す言葉です。
例えば「平行線」「平行な道路」「平行四辺形」などのように、空間的な配置を説明する場面で使われます。一方、複数の作業やプロジェクトを同時に進める意味では、一般的には「並行」を用います。

「平行」の使用例
- 線路と川が平行に伸びている。
- ノートに平行な二本線を引く。
- 二つの道路が平行に走っている。
「並行」の意味と使用例
「並行」は、二つ以上の物事が同じ時期に進むことを意味します。
仕事や勉強、プロジェクトなどを同時に進める場面で使われることが多く、現在ではこちらの意味で用いられるのが一般的です。

「並行」の使用例
- 転職活動をしながら資格取得の勉強を並行して行った。
- ドラマを見ながらSNSをチェックするなど、複数の作業を並行して行う人も多い。
- 複数のマーケティングキャンペーンが並行して展開される。
- 新商品の開発と販促活動を並行して進める。
「平行」と「並行」の違い
- 「平行」: 空間的、物理的な配置や関係性を強調
- 「並行」: 時間的、過程的な進行を指す
使い分けのポイントは、事象が空間的な配置を強調するのか、それとも時間的な進行を強調するのかにあります。
「平行して進める」と「並行して進める」はどちらが正しい?
ビジネスシーンでは、「プロジェクトを並行して進める」「複数の業務を並行して行う」という表現が一般的です。「並行」には、複数の物事が同時に進むという意味があります。
一方、「平行」は本来、線や道路などの位置関係を表す言葉です。そのため、
× 「平行してプロジェクトを進める」よりも、
○「 並行してプロジェクトを進める」の方が自然な表現といえます。
ただし、実際には「平行して進める」という表現も広く使われています。そのため、完全な誤りとされるわけではありませんが、複数の物事を同時に進める意味を明確に表したい場合は、「並行して進める」を用いる方が一般的です。
なぜ「平行して進める」という表現が使われるのでしょうか。これは、「平行線」のように複数のものが並んで進むイメージから、「同時に進む」という意味でも用いられるようになったと考えられます。
本来、複数の物事を同時進行させる意味では「並行」が適切です。しかし、「平行」も日常会話やビジネスの現場で広く使われているため、両者は混同されやすくなっています。
「平行」と「並行」使い分けのポイント
日常生活での使い分け
- 家具の配置を説明する時は「平行」
- イベントの進行を説明する時は「並行」
ビジネスコミュニケーションでの使い分け
「並行」はビジネス文書でもよく使われます。
・新商品の開発と販促活動を並行して進める。
・複数の案件を並行して担当する。
・採用活動と研修準備を並行して行う。
など、複数の業務を同時に進める場面で用いられます。
迷ったらこう覚える!「平行」と「並行」の違い

「平行」と「並行」という言葉は、似ているようで実は異なる意味を持っています。
- 平行: 物理的な空間において、二つ以上の直線が交わらない関係や位置関係
- 並行: 複数の活動やプロジェクトが同時に進む状況
この違いを理解し、適切に使い分けることで、日常生活やビジネスシーンでのコミュニケーションがよりクリアに、効果的になります。
今日からこの小さな違いに注意を払って、言葉の正しい使用を心がけてみてください!
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