
「開催しゅし」「メールのしゅし」「法のしゅし」──この「しゅし」は、「趣旨」と「主旨」のどちらを書くべきか迷ったことはありませんか。
どちらも「しゅし」と読みますが、意味はまったく同じではありません。
📌 結論
- 趣旨: 目的・ねらい・伝えたい内容を表す
- 主旨: 文章や話の中心となる内容を表す
| 言葉 | 意味 | 使う場面 |
|---|---|---|
| 趣旨 | 目的・ねらい・意図・伝えたい内容 | 開催趣旨・設立趣旨・法の趣旨・募集趣旨など |
| 主旨 | 文章や話の中心となる内容・要点 | 文章の主旨・話の主旨・発言の主旨など |
この記事では、「趣旨」と「主旨」の違いを、迷いやすい表現や例文を交えながらわかりやすく解説します。
「趣旨」とは?意味と使い方
「趣旨」とは、物事を行う目的・ねらい・意図や、伝えようとしている内容を表す言葉です。
会議やイベントを開く目的、法律が定められた目的などを説明するときによく使われます。
そのため、「開催趣旨」「設立趣旨」「募集趣旨」「法の趣旨」のような表現では、「趣旨」が用いられます。

「趣旨」の使い方例
- イベントの開催趣旨をホームページに掲載した。
- 新制度の趣旨を理解したうえで運用する必要がある。
- 会社の設立趣旨を社員へ説明した。
- 募集趣旨をご確認のうえ、ご応募ください。
- 法律の趣旨を踏まえて判断することが重要だ。
「主旨」とは?意味と使い方
「主旨」とは、文章や話、考えなどの中心となる内容や要点を表す言葉です。
「主」には「中心となる」という意味があるため、話や文章で最も伝えたい内容を指す場合に使われます。そのため、「文章の主旨」「話の主旨」「発言の主旨」などの表現が一般的です。
なお、「趣旨」と「主旨」は意味が重なる部分があり、「文章の趣旨」のように「趣旨」が使われることもあります。一般には、目的や意図を表す場合は「趣旨」、話や文章の中心内容を表す場合は「主旨」と考えると分かりやすいでしょう。

「主旨」の使い方例
- スピーチの主旨をまとめる
- 会議で説明した主旨をご理解ください。
- メールの主旨が分かりにくかったため、確認の連絡をした。
- 先生は授業の主旨を最初に説明した。
- 社長の発言の主旨は「顧客第一」ということだった。
「趣旨」と「主旨」の使い分け

「趣旨」と「主旨」は、目的や意図を表すのか、それとも話や文章の中心内容を表すのかで使い分けます。
| 表現 | 正しい表記 | 理由 |
|---|---|---|
| 開催しゅし | 趣旨 | 開催する目的・ねらいを表すため |
| 設立しゅし | 趣旨 | 設立の目的を表すため |
| 法のしゅし | 趣旨 | 法律が制定された目的・理念を表すため |
| 募集しゅし | 趣旨 | 募集の目的を示すため |
| 文章のしゅし(要点を表す場合) | 主旨 | 文章の中心となる内容を表すため |
| 話のしゅし | 主旨 | 話の要点を表すため |
| 講演のしゅし | 主旨 | 伝えたい中心内容を表すため |
「開催趣旨」と「文章の主旨」はなぜ違う?
最も迷いやすいのが、「開催趣旨」と「文章の主旨」の違いです。
- 開催趣旨: イベントや会議を開く目的・ねらい
- 文章の主旨: 文章の中心となる内容・要点
つまり、「何のために行うのか」を説明するなら趣旨、「何を伝えたいのか」をまとめるなら主旨を使います。この違いを意識すると、多くの場面で迷わなくなります。
迷ったらこう覚える
- 趣旨: 目的・ねらい・意図を表す
- 主旨: 話や文章の中心となる内容を表す
「開催趣旨」「設立趣旨」「法の趣旨」のように、目的や理念を説明する場合は趣旨。「文章の主旨」「話の主旨」「発言の主旨」のように、要点や中心内容を表す場合は主旨です。
この違いを覚えておけば、「しゅし」を漢字で書くときに迷いにくくなります。
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