「収める」と「納める」のように、いざ使おうと思ったときに、どちらを使ったらいいんだっけ?って悩んだりしませんか?
日本語には同じ読み方でも、複数の語句が存在しますし意味も似通ったりしていて、いったいどっちを使ったらいいんだい!ってなりませんか?
そうそう。俺の筋肉に聞いてみよう♪ってなる 😛
ププ 😉
日本語には、同じ読み方をしながら、まったく意味が違うものから同じような意味を持つものまであり、漢字自体も似通っていたりするので、ますますわからなくなってしまいます。
あなたも誤った使い方をしてしまって、恥ずかしい思いをしたことはないでしょうか?
自分でも気づいていないことが余計に恥ずかしい
特にビジネスシーンでの議事録や契約書、取引先への資料などで誤った使い方をした文書を送ってしまうことは、文書作成者個人だけにとどまらず、会社の信用も下げてしまうことにならないでしょうか?
そこでこの記事では、「読み方は同じでも意味が微妙に違う間違いやすい語句」に焦点を当てて、その語句の違いを紹介していきたいと思います。
【本記事で学べる事】
- 収めると納めるの違い
- 降りると下りるの違い
『収める』と『納める』の違い
「収める」と「納める」は、どちらも「おさめる」と読み、それぞれ複数の意味を持ち、似た使い方もするので、困惑するのではないでしょうか?
これらの語句は日常会話やビジネス文章で使われる機会が多いと思われますので、しっかり理解しておきましょう。
1. 収める/収まる
- 意味
一定の範囲内にきちんと入れる、何かを手に入れる・自分のものにする、争いを鎮める、よい結果を得ること。
「収」は取り入れる、取り込む、ひきしまるの意味があります。 - 使用例
- 墳墓から発見された埴輪は博物館に収まっている。
- 子供の成長をカメラに収める。
- 目録に収める記事が掲載されていない。
- 喧嘩ばかりしていたが、仲裁が入り丸く収まった。
- 関ヶ原の戦いで東軍が勝利を収めた。
2. 納める
- 意味
渡すべき金や物を渡す、入れるべきところに入れる、終わりにすること。
「納」には献上するや受け入れる意味があり、渡すべきお金や物を相手側に渡すときに使われます。 - 使用例
- 税金を納めるのは国民の義務だ。
- 戦いが終わって刀を鞘に納める。
- 故郷がダムに沈むため今日が見納めだ。
3. 収めると納めるの違い
- 「収める」は、一定の範囲内に入れるときや、決められた時間内に物事を終わらせるときに使います。
- 「納める」は、渡すべき金品を受け渡したり、入りるべきところに入れる、行動や作業を終わりにするといった場合に使います。
『降りる』と『下りる』の違い
「降りる」と「下りる」は、どちらも「おりる」と読み、現在の位置より下の方に向かうような意味合いをもつかと思われますが、どういった場面でどちらを使ったらよいのか判断に迷うのではないでしょうか?
これらの語句も日常会話やビジネス文章で使われる機会が多いと思われますので、しっかり理解しておきましょう。
1. 降りる/降ろす
- 意味
高い所から低い所へうつる、乗り物から外へ出る、地位から退くこと。 - 使用例
- 事務所の二階から降りる。
- 事故が発生したため乗客を電車から降ろした。
- 降伏の意思表示のため旗を降ろす。
- 取締役会の提議により代表取締役の座から降りる。
2. 下りる/下ろす
- 意味
上にあるものを下にうつす、許可をうけること。 - 使用例
- 段ボールを棚から下ろす。
- 振り上げた拳を下ろす。
- 市役所から建設許可が下りる。
3. 降りると下りるの違い
- 「降りる」は、乗り物・地位から降りる、高い所から低い所へうつる場合に使います。
- 「下りる」は、上にあるものを下に移す、役所などから許可を与えられる場合に使います。
まとめ:収めると納める、降りると下りる
いかがでしたでしょうか?
「降りる」と「下りる」の意味は大変似通っていて、どちらを使ってもよい気がしますが、この記事で説明したとおり、使い分けがされています。
どちらを使ったらいいか迷ったときは、辞書を引いて正しい使い方をしましょう。
それでは記事のまとめをします。
- 「収める」は、一定の範囲内に入れるときや、決められた時間内に物事を終わらせる。
- 「納める」は、渡すべき金品を受け渡したり、入りるべきところに入れる、行動や作業を終わりにする。
- 「降りる」は、乗り物・地位から降りる、高い所から低い所へうつる。
- 「下りる」は、上にあるものを下に移す、役所などから許可を与えられる。
最後までお読みいただきありがとうございました。
それでは次回お会いできることを楽しみにしております。
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