【配布と配付、特徴と特長の違いは？】正しい言葉の使い方でビジネス文書をパワーアップ

「配付」と「配布」のように、同じような意味を持っている語句は、どちらを使うことが正しいのか、どういうシーンいつ使うことがいいのか、悩んでしまいませんか？

日本語には、同じ発音をしながら、まったく意味が違うものから同じような意味を持つものまでさまざまな語句があります。

あなたも誤った使い方をして、恥ずかしい思いをした経験はありませんか？

特にビジネスシーンでのメールのやり取りや、イベントなどで招待状やお礼状を送る際に、間違った文章を送ってしまうことは、相手への印象が悪くなってしまいますので避けたいところです。

そこでこの記事では、「間違いやすい語句」に焦点を当てて、その語句の違いを紹介していきたいと思います。

【本記事で学べる事】

• 配布と配付の違い
• 特徴と特長の違い

『配布』と『配付』の違い

「配布」と「配付」は、どちらも「はいふ」と読み、一見するとどちらも文章や資料などを「はいふ」するときなどに使われ違いがないように思われますが、実はその意味やニュアンスには大きな違いがあります。

これらの語句は日常会話やビジネス文書でよく使われますので、しっかり理解しておきましょう。

1. 配布とは

1. 意味
   資料、チラシ、パンフレット、情報、広告などの文書や物を多くの人に配り渡すこと。
   「布」には「広く行き渡らせる」という意味があります。
2. 使用例
   不特定の大勢の人に渡す場合に使います。
   • 新しく開店するお店を宣伝するために、駅前でチラシを配布した。
   • 駅前で来月公開予定の映画のパンフレットを配布した。
   • 無料の求人雑誌は、コンビニやスーパーなどのラックに置いて配布されている。
   • 街頭でお店の広告が入ったポケットテッシュを配布した。

2. 配付とは

1. 意味
   特定の物を、個人の人々や場所に配ること。特定のイベント参加者や会議の出席者などに配ること。
   「付」には「ものを手渡す」という意味があります。
2. 使用例
   あるものを各人に配り渡す場合に使います。
   • 試験官は受験者たちに問題用紙とOCR用紙を配付した。
   • 社内会議の参加者に資料を配付した。
   • 講演会の参加者にアンケート用紙を配付した。

3.　配布と配付の違い

『特徴』と『特長』の違い

「特徴」と「特長」は、どちらも「とくちょう」と読み、一見するとどちらも他と比べて優れている意味だと思われますが、実はその意味やニュアンスには大きな違いがあります。

これらの語句も日常会話などでよく使われますので、しっかりと理解していきましょう。

1.  特徴とは

1. 意味
   物事や人物が独自に備えた性質や属性をいいます。他と比べて特に目立つ点。際立ったしるし。
   「徴」は「しるし」と読み、他との見分けをつける手段としてのしるしの意味を待ちます。
2. 使用例
   他と違って特に目立つ点を表す場合に使います。
   
   • 犯人の特徴は、額の右側に大きな痣があることです。
   • あの野生の鳥は、特徴的な声で鳴いてカワイイ。
   • あの男の鼻は特徴的な形をしている。
   • 地域の特徴にあった具体的な意見を提案してください。

2. 特長とは

1. 意味
   特に優れているところ。特別な長所。
   「長」は「長ける」「優れた」という意味があります。
2. 使用例
   他よりすぐれている点を表す場合に使います。
   • 彼の特長はピアノの演奏が大変すばらしいところだ。
   • 携帯会社Aは、データ使用量が無制限であることが特長です。
   • 日本人は、勤勉であることが特長だ。
   • カーボンは鉄と比べて軽量であることが特長だ。

3.　特徴と特長の違い

どちらも「他と比べて目立つ点」という意味を持ちますが、

• 「特徴」はよくもわるくも目立つこと、
• 「特長」は他よりも優れていること、

という違いがあります。

まとめ：配布と配付、特徴と特長

いかがでしたでしょうか？

国会議員の方でも間違える日本語。

今回ご紹介した同音異語の「配布」と「配付」、そして「特徴」と「特長」は、ビジネスシーンや日常会話でよく頻出する語句ですので、ぜひ、この機会に覚えてしまいたいものです。

それでは記事のまとめです。

それでは最後までお読みいただきありがとうございました。

また、お会いできることを楽しみにしております！