「愛想を言う」と「愛嬌を振りまく」の正しい使い方 – 社会人のための日本語表現解説

誤用しやすい慣用句
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日常会話やビジネスシーンで、「誰にでも愛想を振りまく」という表現を耳にすることがよくあります。

実は、これは「愛想を言う」という慣用句の誤用であり、さらに正しくは「誰にでも愛嬌を振りまく」が適切な表現です。

この記事では、これらの表現の正しい使い方と一般的な誤用について詳しく解説します。

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「愛想を言う」と「愛嬌を振りまく」の一般的な誤解

1.「愛想を言う」の誤用

「彼はどんな人にも愛想を言っている。」

  • これは、本来のポジティブな意味と異なり、相手に対し心にもないお世辞をいう悪いニュアンスで使われがちですが、これは誤用です。

2.「愛想を振りまく」との混同

「彼女はいつも愛想を振りまいている。」

  • この表現も誤用。ここでは「愛想を言う」の代わりに「愛想を振りまく」を使っていますが、正しくは「愛嬌を振りまく」です。

3.「愛嬌を振りまく」との混同

「新しい部長は愛想を振りまいて皆から好かれている。」

  • ここでも「愛想を言う」ではなく、「愛嬌を振りまく」が正しい表現です。

「愛想を言う」と「愛嬌を振りまく」の正しい使い方

1.「愛想を言う」の正しい意味

「愛想(あいそ)」には、次のような意味があります。

  1. 人当たりの良いこと。人に接する態度が良いこと。
  2. もてなしや心遣い。
  3. 好意や愛情を表すこと。

「愛想」は、人に接するときの態度や動作を表わすときに使います。

以下に具体例を示します。

  • 「ここの店の店員はいつも愛想がよいから、また来店したくなるよね。」
  • 「何の愛想もなくてすみません。」
  • 「何度いっても悪い癖が直らない彼には、ほとほと愛想が尽きました。」

2.「愛嬌を振りまく」の正しい意味

一方、「愛嬌を振りまく」とは誰にでも明るくにこやかな態度をとることを意味します。

ちなみに「愛嬌」には、次のような意味があります。

  1. 可愛らしいこと。愛らしい雰囲気を表わしたいときに使います。
  2. お世辞などのうまいこと。「客に愛嬌を振りまく」などのように使います。
  3. ひょうきんで憎めない表情やしぐさを表す場合に使います。

  • 「彼女は愛嬌があって憎めない。」
  • 「ミーティングでは議論が過熱し雰囲気が悪くなったが、彼女が愛嬌を振りまいて場を和ませていました。」
  • 「子どもが騒がしくしてすみませんでした。ご愛嬌ということでお許しください。」

「愛想を言う」と「愛嬌を振りまく」の意味の違い

  • 「愛想」は人に接するときの具体的な態度や動作を指し、
  • 「愛嬌」はその人の持つ印象や雰囲気を指します。

ですので、「愛想を振りまく」は間違った表現です。

  • 「愛想」は相手に対してよく思われようとしてする動作
  • 「愛嬌」はその人自身が持つかわいらしさ

ということが言えるでしょう。

「愛想を言う」と「愛嬌を振りまく」: 日本語表現の正しい理解

「愛想を言う」と「愛嬌を振りまく」は似て非なる言葉です。

「彼女は誰に対しても愛想を振りまく」と悪い意味で誤用されることが多いですが、正しくは「愛嬌を振りまく」で、いい意味で使われます。

「愛想」と「愛嬌」の言葉の意味の違いを正確に理解しましょう。

日常生活やビジネスシーンでこれらの言葉を使う際は、適切に使い分けることが大切です。

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