キャリアを考え始めると、よく出てくるのが「強み」や「スキル」という言葉です。ただ、その時点で多くの人がつまずきます。
「これといった強みがない」
「胸を張って言えるスキルが思い浮かばない」
そう感じて、棚卸しそのものを諦めてしまう人も少なくありません。
ですが、キャリアの棚卸しは、自分を評価するための作業でも、転職の準備をするための作業でもありません。これから先、どんな選択肢が持てそうかを知るための作業です。
この記事では、経験が浅いと感じている人でもできる棚卸しの考え方と、それが次の選択肢につながっていく理由を整理していきます。
強みやスキルは「結果」ではなく「過程」にある
たとえば、
- ミスが少ない
- 人に頼まれやすい
- 面倒な調整役を任されがち
これらは一見、スキルとは思われにくいかもしれません。
ですが、その裏には、
- 確認を怠らない姿勢
- 相手の意図を汲み取る力
- 物事を整理して進める力
といった「積み重ね」があります。棚卸しでは、この過程の部分に目を向けます。
棚卸しは「仕事の流れ」から考える
強みやスキルが思い浮かばないときは、仕事内容を時系列で分解してみてください。
- 仕事を始める前にやっていること
- 進行中に意識していること
- 終わったあとに必ず確認していること
ここに、あなたなりの工夫や癖が必ずあります。それが、今のあなたを支えているスキルです。
評価された経験だけを書かなくていい
棚卸しというと、「評価されたこと」だけを書こうとする人がいます。
ですが、評価は環境や上司によって左右されます。
それよりも、
- 自分が楽だった仕事
- 苦ではなかった作業
- 自然に続けられた役割
こうした感覚のほうが、長期的なキャリアには役立つことが多いです。
強みやスキルは、特別な人だけが持っているものではありません。
これまで無意識に続けてきた行動の中に、すでに積み重なっています。
棚卸しは、それを言葉にする作業です。
今日できる棚卸しワーク

次の問いに、短くでいいので答えてみてください。
- 今の仕事で「考えなくてもできること」は何か
- 人からよく頼まれることは何か
- ミスを防ぐために無意識にやっていることは何か
立派な言葉にしようとしなくて構いません。箇条書きで十分です。
棚卸しが「次の選択肢」につながる
ここまで行ってきた棚卸しは、自分を評価するためのものではありません。これからの選択肢を具体的に考えるための土台です。
強みやスキルを言葉にできると、
- 今の職場で活かせる方向
- 伸ばすべきポイント
- 学ぶべきこと
が見えてきます。
次の記事では、「資格やスキルアップをどう考えるか」をテーマに、万能解に頼らない考え方を整理していきます。転職を判断するのは、その後でも遅くありません。
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