「今すぐ転職したいわけじゃない。でも、このままでいいのかは分からない」30〜40代になると、そんな感覚を持つ人は少なくありません。
仕事に大きな不満があるわけではない。生活も一応回っている。それでも、将来のことを考えたときに、どこか引っかかる――。
この記事は、転職を勧めるためのものではありません。
「転職する・しない」を決める前に、キャリアというものを一度きちんと整理してみるための記事です。
キャリアって、結局なに?
「キャリア」という言葉は、よく次のように使われます。
- キャリアアップ = 転職すること
- キャリア = 出世や肩書き
もちろん、それも一つの形ではあります。
ただ、この記事では少し違う意味でキャリアを捉えます。
キャリアとは、将来の選択肢を減らさないための考え方です。
転職するかどうかに関わらず、
- 今の仕事を続ける
- 社内で役割を変える
- 学び直す
- いざというとき動ける状態を作る
こうした選択肢を持てているかどうかが、キャリアの本質だと考えています。
「転職しない」という選択も、立派なキャリア
キャリアを考え始めると、「転職しなきゃいけないのでは?」と感じる人も多いかもしれません。ですが、「転職しないこと = 何もしていない」、というわけではありません。
たとえば、
- 今の会社で求められる役割を少しずつ変えていく
- 得意な業務に寄せて仕事の比重を調整する
- 評価されるポイントを理解して動き方を変える
これも立派なキャリアの積み重ねです。
「転職するか、何も変えないか」という二択ではなく、今の環境の中でできる選択肢も含めて考えることが大切です。
違和感が出たとき、まず整理すべきこと
「このままでいいのか?」と感じるとき、多くの場合、すべてが嫌になっているわけではありません。違和感は、たいてい次のような要素のどれかに偏っています。
- 仕事の内容そのもの
- 評価やお金のバランス
- 成長している実感
まずは、「何が一番引っかかっているのか」を分けて考えてみてください。
ここを整理せずに転職を考えると、「何となくモヤモヤしているから動く」という状態になりがちです。
キャリア形成は「考える → 整理する → 選択肢を持つ」

このキャリアシリーズでは、次の流れを大切にします。
- 考える(違和感や不安に気づく)
- 整理する(経験・スキル・状況を言語化する)
- 選択肢を持つ(動く・動かないを自分で選べる)
資格やスキルも、この流れの中で考えます。
「とりあえず取れば安心」という万能解はなく、自分の状況に合った選び方が重要だからです。
キャリアとは、転職するかどうかを決めることではありません。
将来、選べる状態でいるための準備です。
迷っている時点で、あなたはもうキャリアを考え始めています。
今日からできる、小さな一手
考えて終わらせないために、今日からできることを一つだけやってみてください。
- 1週間の仕事で「楽しかったこと・しんどかったこと」をメモする
- 今の職場で評価されている理由を一つ書き出す
- 将来の不安を一行で言語化する
小さな整理が、次の選択肢につながります。
もし「転職」が頭をよぎったら
整理を進める中で、「やはり転職も選択肢かもしれない」と感じる人もいるでしょう。その場合も、いきなり求人を探す必要はありません。
まずは、「本当に転職すべきか」を判断するための軸を持つことが大切です。
転職を考え始めたときの判断ポイントについては、別の記事で詳しく解説しています。キャリアを整理した上で読むことで、より納得感のある判断ができるはずです。
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