
「利益をついきゅうする」「事件の原因をついきゅうする」「責任をついきゅうする」──この「ついきゅう」は、漢字で書くと「追求」「追究」「追及」のどれが正しいのでしょうか。
読み方は同じですが、それぞれ意味や使い方は異なります。意味を取り違えると、本来とは違う内容で伝わってしまうこともあります。
💡 結論
- 追求: 目的・理想・利益などを追い求めること
- 追究: 物事の本質や原因を深く調べ明らかにすること
- 追及: 責任・欠点・原因などを問いただすこと
| 言葉 | 意味 | 使う場面 |
|---|---|---|
| 追求 | 目的や理想などを追い求める | 利益・夢・幸福・品質・理想など |
| 追究 | 本質や原因を深く調べ明らかにする | 真理・原因・学問・事件・事実など |
| 追及 | 責任や欠点などを問いただす | 責任・不正・疑惑・失言など |
この記事では、「追求」「追究」「追及」の違いを、迷いやすい例文とともにわかりやすく解説します。
「追求」とは?意味と使い方
「追求」とは、目的・理想・利益などをどこまでも追い求めることを意味します。
達成したい目標や望むものに向かって努力したり、より高い水準を目指したりする場面で使われます。

「追求」の使い方例
- 会社は利益を追求する。
- 職人は品質を追求して製品を作る。
- 彼は理想の教育を追求している。
- 研究者はより高い精度を追求した。
- 自分らしい生き方を追求する。
「追究」とは?意味と使い方
「追究」とは、物事の本質や原因、真理などを深く調べ、明らかにすることを意味します。
学問や研究だけでなく、事件や事故の原因を調査する場合など、事実を明らかにしようとするときに使われます。

「追究」の使い方例
- 宇宙の謎を追究する。
- 研究者が真理を追究する。
- 事故の発生原因を追究している。
- 科学者は物質の性質を追究した。
- 歴史資料をもとに事実を追究する。
「追及」とは?意味と使い方
「追及」とは、責任や欠点、不正などについて厳しく問いただすことを意味します。
相手の責任を明らかにしようとしたり、不正や問題点を問い詰めたりする場面で使われます。

「追及」の使い方例
- 国会で責任を追及する。
- 警察は関係者を厳しく追及した。
- 不正会計について厳しい追及を受けた。
- 記者会見で説明不足について追及された。
- 企業の責任を追及する声が高まった。
「追求」「追究」「追及」の使い分け
「追求」「追究」「追及」は、何を「ついきゅう」するのかで使い分けます。
| 表現 | 正しい表記 | 理由 |
|---|---|---|
| 利益をついきゅうする | 追求 | 利益という目的を追い求めるため |
| 夢をついきゅうする | 追求 | 理想や目標を目指すため |
| 幸福をついきゅうする | 追求 | 望むものを追い求めるため |
| 真理をついきゅうする | 追究 | 物事の本質を明らかにするため |
| 原因をついきゅうする | 追究 | 原因を調査し明らかにするため |
| 事件の真相をついきゅうする | 追究 | 真相を調べ明らかにするため |
| 責任をついきゅうする | 追及 | 責任を問いただすため |
| 不正をついきゅうする | 追及 | 不正について厳しく問いただすため |
| 疑惑をついきゅうする | 追及 | 相手を問い詰める意味になるため |
「原因をついきゅうする」は「追究」と「追及」のどちら?
「原因をついきゅうする」は、混同されやすい表現です。
事故や問題が起きた理由を調べて明らかにする場合は、「追究」を使います。一方、その事故や問題について、関係者の責任を厳しく問いただす場合は「追及」を使います。
- 事故の原因を追究する …… なぜ事故が起きたのかを調べる
- 事故の責任を追及する …… 誰にどのような責任があるのかを問いただす
同じ事故について述べる場合でも、原因を調べるのか、責任を問いただすのかによって漢字が変わります。
迷ったらこう覚える
- 追求: 目的や理想を追い求める
- 追究: 原因や真理を調べて明らかにする
- 追及: 責任や不正を問いただす
何を目指すかなら「追求」。何を明らかにするかなら「追究」。責任や問題点を問いただすなら「追及」。
この3つを意識すると、「ついきゅう」を漢字で書くときに迷いにくくなります。
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