「開ける」「空ける」「明ける」は何が違う?意味と正しい使い分けをわかりやすく解説

誤認されやすい語句
記事内に広告が含まれています。
スポンサーリンク

「ドアを開ける」「席を空ける」「年が明ける」──どれも「あける」と読みますが、漢字を間違えやすい言葉です。

「ドアを空ける?」「予定を開ける?」「夜が開ける?」と迷った経験がある方も多いのではないでしょうか。

✔ 結論

  • 開ける: 閉じているものを開く・営業や行事を始めること
  • 空ける: 中を空にする・空間や時間をつくること
  • 明ける: 夜や期間が終わり、新しい時間が始まること

という違いがあります。

言葉 意味 主な使い方
開ける 閉じたものを開く・始める ドア・窓・店・口・幕など
空ける 空間・時間・中身をなくす 席・予定・部屋・穴・日程など
明ける 時間や期間が終わる 夜・年・梅雨・喪・禁漁期間など

「開ける」と「空ける」は日常でもよく使われるため混同しやすく、「明ける」は時間や期間に関する表現で使われます。

この記事では、それぞれの意味や使い分けを、日常生活やビジネスシーンでの具体例を交えながらわかりやすく解説します。

スポンサーリンク

「開ける」とは?意味と使い方

「開ける」とは、閉じているものを開くこと、または物事を始めることを意味します。

ドア・窓・ふた・口など、閉じているものを開く場合に使います。また、「店を開ける」「会議を開ける」のように、営業や行事を始める意味でも使われます。

「開ける」の使い方例

  • 部屋が暑かったので、窓を開けることにした。
  • 玄関のドアを静かに開けると、犬が飛び出してきた。
  • 開店時間になったので、シャッターを開けた
  • SNSで話題の商品を試すため、箱を開ける瞬間を動画にした。
  • 張昭は孫権に対し、「門を開けることは盗賊を招くようなものだ」と諫めた。これは故事成語「開門揖盗」の由来となっている。

「空ける」とは?意味と使い方

「空ける」とは、中身をなくすこと、場所や時間に余裕をつくることを意味します。

「席を空ける」「予定を空ける」「部屋を空ける」のように、人や物を移動させて空いた状態にする場合に使います。また、「壁に穴を空ける」のように、穴やすき間をつくる意味でも使われます。

「空ける」の使い方例

  • 電車で高齢の方が乗ってきたので、席を空けることにした。
  • 冷蔵庫の中を整理して、スペースを空ける
  • 引っ越し前に、部屋を完全に空ける必要がある。
  • 壁に釘を打つため、小さな穴を空ける
  • 敵の侵攻に備え、住民は城を空けて安全な場所へ避難した。

「明ける」とは?意味と使い方

「明ける」とは、夜や期間が終わり、新しい時間が始まることを意味します。

「夜が明ける」「年が明ける」「梅雨が明ける」のように、時間・季節・期間の区切りが終わる場面で使います。「開ける」「空ける」と違い、物理的に何かを動かす意味ではなく、時間の変化を表す言葉です。

「明ける」の使い方例

  • 長い夜が明けるころ、東の空が少しずつ明るくなった。
  • 年が明けると、新しい目標を立てる人が増える。
  • 梅雨が明けると、本格的な夏がやってくる。
  • 喪が明けるまでは、派手な祝い事を控えることにした。
  • 黄蓋・周瑜の「苦肉之計」により、赤壁の戦いの翌朝、夜が明けると、曹操軍は大きな損害を受けて撤退を始めた。

「開ける」「空ける」「明ける」の使い分け

「開ける」「空ける」「明ける」は、どれも「あける」と読みますが、意味は大きく異なります。「何をあけるのか」を意識すると、迷わず使い分けられます。

  • 開ける: 閉じているものを開く・営業や行事を始める。
  • 空ける: 場所・時間・中身を空の状態にする。
  • 明ける: 夜や季節、年などの時間・期間が終わる。
場面 適した表記 ポイント
ドア・窓・口をあける 開ける 閉じているものを開く
店・会場をあける 開ける 営業・行事を始める
席・予定・部屋をあける 空ける 空いた状態にする
穴をあける 空ける 空間をつくる
夜・年・梅雨があける 明ける 時間や期間が終わる

迷ったらこう覚える

「開ける」「空ける」「明ける」は、対象によって漢字を選ぶと覚えやすくなります。

  • 開ける: 閉じたものを開く・始める。
  • 空ける: 空間・時間・中身を空にする。
  • 明ける: 夜や年など、時間や期間が終わる。

迷ったときは、閉じたものなら『開ける』、空の状態にするなら『空ける』、時間や期間が終わるなら『明ける』と考えると、ほとんどの場面で迷わず使い分けられます。

◆この記事について
当サイトでは、誤用しやすい語句・慣用句や四字熟語を中心に400本以上の記事を執筆しています。意味や用法は複数の辞書資料を確認のうえ掲載しています。

あわせて読みたい|漢字の使い分けで迷いやすい言葉

「開ける」「空ける」「明ける」のように、読み方は同じでも意味や使い方が異なる漢字は数多くあります。あわせて読んでおくと、より正確な言葉選びができるようになります。

コメント

タイトルとURLをコピーしました