
「会う」「逢う」「遭う」は、どれも「あう」と読みますが、意味や使い方は異なります。
「友人に会う」と「恋人に逢う」は何となく使い分けていても、「事故に会う」と「事故に遭う」のどちらが正しいのか迷った経験がある方も多いのではないでしょうか。
✔ 結論
- 会う: 人と顔を合わせることを表す一般的な表現
- 逢う: 特別な思いや喜びを伴って人と会うこと
- 遭う: 事故や災害など望ましくない出来事に出くわすこと
という違いがあります。
| 言葉 | 意味 | 使う場面 |
|---|---|---|
| 会う | 人と顔を合わせる一般的な表現 | 日常生活・仕事・待ち合わせなど |
| 逢う | 特別な思いを持って会うこと | 恋愛・再会・文学作品など |
| 遭う | 望ましくない出来事に出くわすこと | 事故・災害・トラブル・事件など |
「事故に会う」と書かれることもありますが、一般的には「事故に遭う」が適切です。「遭う」は事故や災害など、望ましくない出来事に出くわす場合に使われます。
この記事では、「会う」「逢う」「遭う」の意味や使い分けを、具体例を交えながらわかりやすく解説します。
「会う」とは?意味と使い方
「会う」とは、人と顔を合わせたり、面と向かって接したりすることを表す最も一般的な表現です。
友人との待ち合わせや仕事の打ち合わせ、初対面の人との面会など、特別な感情の有無を問わず幅広い場面で使われます。日常会話で「あう」と書く場合は、多くが「会う」で問題ありません。

「会う」の使い方例
- 明日、駅前で友人と会う約束をしている。
- 午後から取引先の担当者に会う予定だ。
- 久しぶりに恩師に会うことができた。
- SNSで知り合った人と初めて会うことになった。
- 徳川家康は織田信長と会い、その後の人生を大きく変えることになった。
「逢う」とは?意味と使い方
「逢う」とは、恋人や大切な人など、特別な思いや感情を伴って会うことを意味します。
「会う」が一般的に人と顔を合わせることを表すのに対し、「逢う」は「待ち望んでいた」「やっと巡り逢えた」という気持ちが込められる表現です。そのため、日常の事務的な場面ではあまり使われず、小説や詩、歌詞などで目にすることが多い漢字です。
「逢う」の使い方例
- 長い年月を経て、恩師と再び逢うことができた。
- 旅先で運命の人と逢ったという人もいる。
- 遠距離恋愛中の恋人に逢える日を心待ちにしている。
- 卒業以来、一度も逢えなかった友人と偶然再会した。
- 源氏物語では、光源氏が女性と逢う場面が情緒豊かに描かれている。
「遭う」とは?意味と使い方
「遭う」とは、事故や災害、事件など望ましくない出来事に出くわすことを意味します。
「遭う」は、好ましくない出来事に限定して使われるのが特徴です。そのため、「事故に遭う」「災害に遭う」「トラブルに遭う」のように、不幸な出来事や思いがけない災難に見舞われた場面で用いられます。

「遭う」の使い方例
- 帰宅途中に交通事故に遭った。
- 旅行中に大雨による災害に遭い、予定を変更した。
- インターネットで詐欺の被害に遭う人が増えている。
- 突然のシステム障害に遭い、業務が一時停止した。
- 戦国時代には、多くの武将が不意の襲撃に遭ったことで運命を変えられた。
「会う」「逢う」「遭う」の使い分け
「会う」「逢う」「遭う」はどれも「あう」と読みますが、人と会うのか、特別な思いを込めるのか、それとも望ましくない出来事に出くわすのかで使い分けます。
- 会う: 人と顔を合わせる一般的な表現。
- 逢う: 恋人や大切な人など、特別な思いを込めて会うこと。
- 遭う: 事故や災害など、望ましくない出来事に出くわすこと。
| 場面 | 適した表記 | ポイント |
|---|---|---|
| 友人と待ち合わせをする | 会う | 最も一般的な表現 |
| 取引先を訪問する | 会う | ビジネスでも通常はこちら |
| 恋人との再会を表現する | 逢う | 特別な感情を表す |
| 長年探していた恩人と再会する | 逢う | 感動や運命的な出会いを表現する |
| 交通事故になる | 遭う | 災難・被害を受ける場面 |
| 詐欺の被害を受ける | 遭う | 望ましくない出来事に使う |
迷ったらこう覚える
「会う」「逢う」「遭う」は、何に「あう」のかを考えると迷いません。
- 会う: 人と会うなら基本はこれ。
- 逢う: 恋人や恩人など、特別な思いがある相手ならこちら。
- 遭う: 事故・災害・事件など、嫌な出来事ならこちら。
迷ったときは、普通に人と会う = 会う、感動の再会 = 逢う、災難にあう = 遭う と覚えておくと使い分けしやすくなります。
同じ「あう」でも、相手と会うのか、特別な思いで逢うのか、それとも災難に遭うのかで漢字は変わります。意味を理解して使い分ければ、より自然で伝わりやすい文章になります。
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