
人生には、思い通りにいかない場面が何度もあります。
試験に落ちた、仕事で失敗した、夢を笑われた。そんな時、あなたはどう向き合うでしょうか?
今回ご紹介する「不撓不屈(ふとうふくつ)」は、まさに逆境に負けない精神を表す四字熟語です。
古くから大切にされてきた言葉ですが、その意味は現代にも通じるものがあります。
不撓不屈の意味とは?
「不撓不屈(ふとうふくつ)」とは、
どんな困難にも心を折らず、決して屈しない強い意志を意味します。「撓(たわ)まず、屈せず」とは、
外からの圧力や困難にも負けない、粘り強く立ち向かう精神のこと。
この四字熟語は、挑戦・努力・忍耐といったポジティブな文脈でよく使われます。
どんな困難にも心を折らず、決して屈しない強い意志を意味します。「撓(たわ)まず、屈せず」とは、
外からの圧力や困難にも負けない、粘り強く立ち向かう精神のこと。
この四字熟語は、挑戦・努力・忍耐といったポジティブな文脈でよく使われます。
不撓不屈の使い方の例文

- 不撓不屈の精神で受験勉強を乗り越えた。
- 不撓不屈の信念を持つ彼は、何度失敗しても立ち上がった。
- あの選手は、不撓不屈の闘志で最後まで戦い抜いた。
不撓不屈の実例:歴史・現代の人物に見る折れない精神
- 上杉謙信
幾度もの戦に敗れても屈することなく信念を貫いた姿は、まさに不撓不屈の武将といえるでしょう。
- イチロー選手
小柄な体格でありながら、「打撃の天才」と呼ばれるまで努力を重ねた彼の生き方にも不撓不屈の精神が宿っています。
- 東日本大震災後の被災地の人々
住む場所を失いながらも、日常を取り戻すために立ち上がった姿も、不撓不屈の精神の象徴といえます。
不撓不屈の類義語・対義語
| 類義語 | 七転八起、粘り強い、忍耐強い |
| 対義語 | 意気消沈、三日坊主 |
不撓不屈の語源・由来

この言葉は、中国の歴史書『漢書』の「叙伝第七十下」に由来します。この中で、楽昌侯である王商について、「樂昌篤實、不橈不詘」という記述があります。これは、「楽昌侯は情が厚く誠実で、決してくじけず志を曲げない人物であった」という意味です。
この「不橈不詘(たゆまずくっせず)」が転じて、「不撓不屈」という四字熟語が生まれました。
「撓(たわむ)」は「曲がる、くじける」を、「屈(くっする)」は「屈服する、負ける」を意味し、それぞれに否定の「不」を付けることで、「どんな困難にもくじけず、決して屈しない強い意志」を表しています。
不撓不屈を英語で言うと?
- indomitable spirit(不屈の精神)
- never give up(決してあきらめない)
- perseverance(忍耐、粘り強さ)
不撓不屈の精神が求められる場面
- スポーツの試合で逆転を目指すとき
- 受験や資格取得など長期的な努力が必要なとき
- 失敗や挫折を経験したあと、再挑戦するとき
- 人生のどん底から這い上がろうとするとき
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不撓不屈の誤用に注意!
「不撓不屈」は内面的な強さを表す言葉です。
人に対して「頑固」や「わがまま」といった否定的な意味では使いません。
例:
❌ 不撓不屈な態度で相手の意見を聞かなかった。
✅ 不撓不屈の精神で周囲の反対にもめげず、夢を追い続けた。
❌ 不撓不屈な態度で相手の意見を聞かなかった。
✅ 不撓不屈の精神で周囲の反対にもめげず、夢を追い続けた。
不撓不屈のまとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 熟語 | 不撓不屈(ふとうふくつ) |
| 意味 | 困難に屈せず、くじけない精神 |
| 類義語 | 七転八起、粘り強い |
| 対義語 | 意気消沈、三日坊主 |
| 由来 | 儒教・中国古典思想に基づく |
| 英訳 | indomitable spirit, perseverance |
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